23日は勤労感謝の日です。
でもこの日、戦前までは新嘗祭と呼ばれていました。(以前にもblogで書きましたね)
「天皇陛下が,神嘉殿において新穀を皇祖はじめ神々にお供えになって,神恩を感謝された後,陛下自らもお召し上がりになる祭典。宮中恒例祭典の中の最も重要なもの。天皇陛下自らご栽培になった新穀もお供えになる。」
と宮内庁のホームページでは説明されています。
今ではあまり見られなくなったそうですが、新嘗祭までは新米を口にしないと言う風習が残っているところもあるそうです(もちろん天皇陛下も召し上がらないそうです)。
新嘗祭の歴史ですが、古くは日本書紀に皇極天皇元年(642年)11月16日に新嘗祭の記述があり、その年の収穫物は国家として次の一年を養う大切な備えになる、まさに国の存在を守るためのものだったわけです、、、。
現代風に言えば、食糧安全保障の観点からも大切な行事として執り行われてきたわけです。
また、新嘗祭では各県が献穀した粟・米も使われ、まさに君民一体で引き継がれてきたお祭りであると言ってよいでしょう。
この日が勤労感謝の日、と名前を変えられたのは、戦後、GHQが神道と結びついた新嘗祭を危険視したからだとも伝えられています、、、残念なことですね。
私は、天皇が1400年もの間、国家国民のために五穀の豊穣に感謝し、代々祈り続けてきたその対象である稲作文明を後代に維持、発展させていくべきだと考えます。
それは合理性だけでは切り離せないもの。
私も日本の自然・稲作の歴史に思いをはせつつ、これからも日本の心を守っていきたいと改めて考えました。
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新嘗祭
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