日本の輸出先、5年ぶり米1位…中国を抜く公算
日本の2013年の輸出先は、5年ぶりに米国が中国を抜いて首位になる公算が大きくなった。
1~11月の輸出額は、米国が中国を約3900億円上回った。円安・ドル高と米経済の回復で、円に換算した米国向け輸出の金額が膨らんだためだ。中国経済の成長が鈍化していることや日中関係の緊張も背景にあるとみられる。
輸出先は、リーマン・ショック後の09年に初めて中国が米国を上回り、その後は中国が首位となっていた。しかし、13年1~11月は、米国が前年同期比15・8%増の11・8兆円だったのに対し、中国は7・6%増の11・4兆円と逆転した。
最大の理由は円安だ。米国への輸出は9割がドル建てなのに対し、中国を含むアジアにはドル建てが5割、円建てが4割ある。前年より円安が2割程度進んだことで、米国向け輸出額が中国向けより円安の影響を受けた。100ドルの製品を輸出した場合、統計上の輸出額は1ドル=90円なら9000円だが、1ドル=100円なら1万円になる。
(2014年1月22日09時01分 読売新聞)
中国の経済成長は中国政府の狙い通りにはいっていないようですね。
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日本の輸出先、5年ぶり米1位
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