【集団登校に暴走車】
「死んで償ってもらう」死亡妊婦の夫
2012.4.24 07:02 産経ニュース
23日午前8時ごろ、京都府亀岡市篠町の府道で、集団登校中の小学生ら10人の列に軽乗用車が後ろから突っ込んだ。この事故で小学2年の女子児童(7)と登校に付き添っていた女性(26)が死亡。女性は妊娠7カ月だったが、胎児も助からなかった。(サンケイスポーツ)
集団登校列の最後尾で児童に付き添っていた京都府亀岡市の松村幸姫(まつむら・ゆきひ)さんが、18歳少年による無免許居眠り運転の車に命を奪われた。妊娠7カ月。お腹の中にいた3人目の子供も犠牲となった。「加害者には死んで償ってもらう」。最愛の妻を失った夫は声を絞り出した。同じく死亡した安詳小学校2年、小谷真緒さんの祖父は「何をおいても犯人が憎い」と唇をかんだ。あってはならない悲劇が繰り返された。
心待ちにしていた新しい家族をお腹に宿したまま、松村幸姫さんは帰らぬ人となった。妊娠7カ月。今夏に出産予定だった。
「また女の子や。健康やったらいいな」
夫の晶史さん(28)と喜び合い、名前を考えていた日々。長女に付き添った春の通学路で命を絶たれた。
「頑張って行ってきいや」。23日朝、晶史さんは4月に小学校に入学したばかりの長女、蒼愛(そあら)さんと幸姫さんを見送った。まだ慣れない登校にぐずってしまう蒼愛さん。集団登校の正式な付き添いではなかったが、幸姫さんが途中まで見送る。それが家族の新しい朝の風景だった。
少したつと、幸姫さんが家に置いていった携帯電話が何度も鳴った。近所の人から「車が突っ込んだ」という連絡だった。慌てて駆け付けた現場で、まだ意識がある幸姫さんは「足が痛い」と何度も訴えた。
「頑張れ!!」
晶史さんは、救急車で名前を呼びながら励まし続け、近隣の広場で待機していたドクター・ヘリを見送ったが、妻は搬送先の病院で息を引き取った。白い布に包まれた遺体は23日午後11時半すぎ、車で自宅に運ばれた。無言の帰宅だった。
幸姫さんは中高生のときはテニス部に所属。3月末まで同府南丹市の歯科医院で働いていた。「マイペースで優しい妹だった」と兄の中江龍生さん(28)。最後に一緒に食事をした先週、生まれてくる3人目の子について話が弾んだ。父の建設業、中江美則さん(48)も3人目を楽しみにする姿を覚えている。「悔しいやろな」と娘を思い、突然の別れに「残念です」と声を震わせた。
「優しくて、よくやってくれた」とはにかむような表情で幸姫さんを語った晶史さん。「加害者には死んで償ってもらうしかない」。突然逝った妻が着ていた服を腕に抱え、声を振り絞った。
無免許・居眠り運転が一瞬にして奪った命。
家族の思いは計り知れない。
18歳と言えば立派な大人だ。
やって良い事と悪い事の分別ぐらいつくはずだ。
1年半前にはオートバイの無免許で検挙されていたらしい。
繰り返した違反行為。
少年法に守られてはいても「危険運転致死傷罪」にあたる可能性はあるとは言うが、、、
未成年者の罪をどう裁くか。
被害にあったお子さん達2人は未だ意識不明の重体。3人が重傷だという。
せめて妥当な判決が出ることを望む。
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18歳の罪をどう裁く
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