20日、宮中では春季皇霊祭・春季神殿祭が行われます。
この二つの祭祀は、昨年秋に書かせていただいた、
「秋季皇霊祭・神殿祭に思う日本のお祭り 」と対になるもので、皇室のご先祖祭と、この年の1年の豊作を祈るための祭祀をそれぞれ意味します。
残念ながら、戦後はGHQによって「皇霊祭」「神殿祭」の表記が廃止され、カレンダー上では「春分の日」とだけ書かれるようになりました。
もともとは、この1年の実りを祈願し、豊作に感謝し、そしてご先祖様と対話するためのお祭りなのです。
この風習の素晴らしい点は、この祈りが宮中だけではなく、日本の風土におけるコメ作りを通して、庶民含め君民一体として受け継がれてきたということです。
春季・秋季の皇霊祭は初代天皇の時代にもともとの起源があるという説もあるそうです。建国から続いてきた祈り。大切にしたいですね。
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春季皇霊祭・神殿祭にみる皇室の祈り
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