16日から21日まで、天皇皇后陛下は福島県をご訪問されました。
震災後、4度目の被災地訪問になります。
今回は復興公営住宅に暮らす被災者へのお見舞い、ご懇談に加え、原発事故の風評被害に立ち向かっている「もも生産農家」をご訪問になりました。
実はこのもも農家への訪問、2013年に予定されていましたが、県内での大雨被害のため、直前に中止となった経緯があります。
両陛下はそのあとも引き続き生産者の苦労に心を寄せられ、今回2年越しのご訪問がかないました。
今回も雨の中、両陛下は傘をさして桃畑を回られ、除染について熱心に質問されていました。
生産者が、桃の木1本1本を水で洗う放射
性物質の除染作業を説明すると、陛下は「除染の頃はご苦労でしたでしょうね」とねぎらいの言葉をかけられ、「立派ですね」と桃の木を眺められたとのこと。
両陛下はその後、那須御用邸でのご静養に入られました。
両陛下はかなりのハードスケジュールでご公務をこなされていらっしゃいます。
それにも関わらず、訪問がかなわなかったことを忘れず、2年前に豪雨の中ホテルで懇談した生産者の苦労にずっと心を寄せてくださり、温かい言葉をかけてくださいました。
そのことに、私は心から感動いたしました。
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天皇皇后両陛下、被災地の復興によせる思い
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