昨日、1年掛かりで沢山の方々と一緒に作り上げてきた「リベンジポルノ防止法」が成立致しました!
立法する法律には、内閣提出(閣法)と議員発議(議員立法)があります。
閣法とはまさに内閣提出の法案。各会派で質疑時間をしっかり設けて審議、採決となっていきます。
議員立法はといえば、議員が熱心にその問題に取り組んでいたり、新しい価値観に基づいたもので政府が前面に出て参画しにくいものであったりします。
この「リベンジポルノ法」は議員立法であります。
私自身が、1年以上前から自民党女性局として取り組むべきとお願いをし、役員や事務局にもご理解を頂きながら勉強会から始めたものでした。
そして、現行法だけでは被害者を救うには足りていない、、、そう確信し、当時の高市政調会長にお願いをし「リベンジポルノ問題に関する特命委員会」を立ち上げるまでに漕ぎ着けました。
平沢勝栄代議士に委員長をお願いし、山下貴司代議士(元検事)に事務局次長をお願いしました。
特命委員会では主に各団体等からのヒアリング。被害者の内情も把握しながら、女性局としては全国の女性局の皆様に一斉アンケートをお願いし、3000を超える回答を頂きました。
閉会中も夏休みも関係無し、、、平沢・山下・三原、、この3人が中心となり法案作り。
そして、いわゆる党内の平場で各先生方のご意見に真摯に耳を傾け、練りに練って条文を何度も何度も書き直しました。
各省庁に跨ぐ案件なので、各省庁のヒアリングも丁寧に何度も行いました。
それを経て、やっと党内の部会に掛けることが出来て「了承」をとりつけました。
まだまだ、ここからが大変。
いよいよ党内の厳しい先生がお揃いになられる「政調会議」に掛けて頂き、説明をし質疑に答え、、、、了承を頂く。
そして一番の山場、党内の厳しい役員が揃う「総務会」に掛けて頂き、納得・ご理解頂けるように説明をし、質疑に答え、、、、了承を頂く。
ここで党内手続きが終了となります。
さあ、またここからです。
今回の法案は衆法でしたので、衆議院から委員会を通していくことになります。
各会派の代表する議員へあちこちご説明して回ったのです。
今回の案件は女性を被害から守るという強い気持ちで立法を目指したので、各会派の女性議員の代表格の方々にもご説明にあがりました。
有り難いことに、、全会派の先生方が賛成してくだいました。
しかし、国会対策の調整もご協力頂かねば委員会は開けません。
この法案の必要性をご理解頂き、急遽委員会を開会して頂けました。
そこで、議員立法でありますが、衆参とも総務委員会にて丁寧に質疑もお受けし、足らぬ部分はご意見を尊重し附帯決議も作りました。
全会派一致。今法律案の成立に漕ぎ着けたのでした。
衆議院の本会議も全会一致で可決。
参議院本会議でも、、、と思ったらお一人反対された方がいましたが、もちろん多数をもって可決、成立となりました。
本当に多くの皆様の強い思いが、この法律を作ってくださったと感謝しております。
勿論、これだけで全て犯罪が無くなり被害者がゼロになるとは思いませんが、まずこの法律を一日も早く成立させ、こういう卑怯なことは犯罪なのだという認識を持って頂くことが、必ずや抑止力となると確信しております。
この法律も、運用面や削除、罰則等々の面も経過を見ながら改正していく前提で作ったものであります。
「ストーカー規制法」や「DV禁止法」等、、、犯罪から女性を守る為の法律と同じ様に、時代の変化や技術の進歩に伴い改正を繰り返していくことが大切だと考えています。
だからこそ、早急に成立させることが必要だったのです。
ほとんどの衆参の議員が同じ思いでした。
感謝の気持ちでいっぱいです。
議員立法というのは、こういう流れや思いや手続きを経て、長い時間をかけ各会派のご理解を得るためにも走り回り、頭を下げて廻ることもしなければ、成立は厳しいということをご理解頂けたでしょうか。
政局とは遠いところで、ほとんどの良識ある判断をされた議員により成立した法律があることも、皆様に知って頂けたらと思います。
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政局の裏側で、、、
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