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看過できない中国船の「無法」

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宝石サンゴ密漁 看過できない中国船の「無法」
2014年11月02日 01時21分

 世界自然遺産に登録された小笠原諸島の周辺で中国漁船によるサンゴの密漁が急増している。目に余る無法行為だ。

 海上保安庁は、複数の大型巡視船を投入し、取り締まりを強化している。日本の領海や排他的経済水域(EEZ)内で違法操業していた中国人船長らを相次いで逮捕した。

 だが、多くの船は、小笠原諸島や伊豆諸島の周辺海域に居座っている。10月末には、中国漁船とみられる船が200隻以上も確認された。前例のない数だ。

 この海域では、水深100メートル以上の海底に、宝飾品となる希少な「宝石サンゴ」が生息している。福建省などから出港してきた密漁船の目当ては、中国の富裕層に人気が高い赤サンゴだ。

 宝石サンゴの採取には、日本漁船でも許可が要る。資源管理や生態系保護を無視した中国密漁船の乱獲が続けば、日本の貴重な生物資源は危機に瀕(ひん)しよう。

 中国は、国内法でサンゴの採取を厳しく禁じている。赤サンゴはパンダやトキと同様、国が重点的に保護する対象の野生生物だ。

 母国での厳罰を避けるように、中国漁民が日本の海を荒らし回る現状は看過できない。

 密漁横行の背景には、中国での赤サンゴの高騰がある。上海では、5年前の4倍以上の1グラム約15万円で販売されているという。

 中国の不動産市況が悪化し、経済成長が減速する中、投機マネーが流入しているのではないか。目立たず、高値で換金できるため、賄賂や隠し資産にも使える。

 海保は、警察や水産庁とも連携し、密漁船摘発の態勢を強化すべきだ。経済権益や資源を守るばかりではない。小笠原諸島周辺の漁民や住民、海保要員などの安全確保も急務になっている。

 密漁船の夜間の無灯火航行は、危険極まりない。尖閣諸島沖での中国漁船衝突事件や、韓国近海で相次ぐ海洋警察と中国漁民の衝突は、「一獲千金」を夢見る密漁者の凶暴性を示している。

 海保は、尖閣諸島周辺の警戒など、他の重要任務も抱える。巡視船の増強には限界がある。

 根本的な密漁対策には、中国での出港時の監視強化のほか、違法な流通ルートの摘発など、日中両政府の協調行動が欠かせない。

 日本は、密漁の再発防止を中国に申し入れている。違法に採取されたサンゴが市場に出回らないようにすることは、中国の利益ともなるはずだ。国境を超えた犯罪への共同対処を急ぐ必要がある。
2014年11月02日 01時21分 Copyright © The Yomiuri Shimbun


海上自衛隊との連携等、、、考えられる全てのことを動員し、摘発強化を急ぐべき。

政府にしっかり提言してまいりたい。



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