【楽天】マー君、開幕20連勝の“世界新”!星野監督も「すげえヤツ」
スポーツ報知 9月7日(土)7時2分配信
◆楽天3—2日本ハム(6日・Kスタ宮城) 楽天・田中が、日本ハム戦で2失点完投勝利を挙げ、開幕20連勝を達成した。08年の楽天・岩隈(マリナーズ)以来となる20勝投手の誕生。ルーキー・大谷との投げ合いで4回までに2失点したが、味方が5回に追いつき、6回には松井の決勝ソロで逆転勝ちした。西鉄・稲尾和久が1957年にマークした同一シーズン20連勝のプロ野球記録に並んだ。楽天は優勝マジックを20とし、貯金も20となった。
リードは1点あれば十分だった。112球を投げて臨んだ9回。田中は、最速154キロをマークするなど、直球系15球、すべて150キロ超だった。「足を引っ張ってしまったけど、先輩たちに引っ張られる形で、リズムに乗っていい投球ができた」。四球から2死三塁とされたが、最後の1球は佐藤を144キロのスプリットで見逃し三振に仕留め、ガッツポーズ。史上初の開幕20連勝を達成した。
2回にアブレイユにソロを被弾し、4回にも3連打で1失点。2点ビハインドは、勝敗がつかなかった5月28日の阪神戦(甲子園)以来、今季2度目だったが、悪い流れは自らのテクニックで止めた。5回1死一塁からけん制を3球続け、一塁走者の西川を刺した。「相手がやりたいようにやって、調子に乗らせたままでは面白くない。相手が束になって潰しにくる。それを抑えたかった」。味方は直後に同点に追いつき、6回に勝ち越した。リードをもらって以降は3回を無安打。1点を守りきった。
自身初の20勝を無敗で手にしたが、11年もチャンスはあった。19勝目を挙げ、中2日でシーズン最終戦にリリーフ登板することもできたが「中継ぎで拾って20勝したいとは思わない」と拒否。こだわった先発で、08年の岩隈(21勝)以来の大台だ。その年はプロ2年目で「投げれば今日勝つだろうという安心感があった。そういう風に見ていた」。チームに与える信頼感、安定感は、当時のエースを上回っている。
開幕20連勝は、101年前に作られたメジャー記録を抜く“世界新”。シーズンをまたいだ連勝も「24」で、1936~37年にカール・ハッベルがマークしたメジャー記録に並んだ。星野監督は「すげえヤツだよ。想像を絶する。こんなピッチャー見たことない。世界記録? もう破られないでしょう。100年たっても」。同一シーズン20連勝は稲尾和久(西鉄)と並ぶプロ野球タイ記録。「生まれる前。ピンとこない」と田中は語ったが、あらゆる連勝記録を塗り替えている。
2位・ロッテが敗れ、優勝マジックは「20」となり、貯金も今季最多タイの「20」に戻した。大谷との投げ合いに、Kスタ史上最多の観客2万2316人が集結。日本シリーズ開催を想定して増設した特設席も埋まっていた。田中は最後に一言。「本当に欲しいものは優勝です」—。地元ファンが拍手喝采で応えた。
◆米国にもない年間20連勝 米大リーグの同一シーズン連勝記録は19連勝で、1888年にティム・キーフ(ジャイアンツ)、1912年にはルーブ・マーカード(ジャイアンツ)が開幕からマークした。また、2シーズンにまたがる連勝記録は24。1936年に16連勝でシーズンを終え、翌年開幕から8連勝したカール・ハッベル(ジャイアンツ)が記録した。
凄いです!
野球って、投打がかみ合って初めて勝利に繋がるわけですから、どちらかだけでは勝てませんものね。
楽天の皆さんに拍手です!
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マー君、開幕20連勝の“世界新”!
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