北、ミサイル3発 日本海に短距離弾発射
産経新聞 1月13日(金)7時55分配信
北朝鮮が11日に日本海に向け、短距離弾道ミサイル3発を発射していたことが分かった。
複数の日本政府高官が12日、明らかにした。
改良型ミサイルの発射試験とみられる。北朝鮮は金正日総書記の死去を発表した昨年12月19日にも2発のミサイルを発射しており、日本政府は今回発射した3発は総書記の死去発表により延期していたミサイルだったとみている。
ただ、北朝鮮外務省は今月11日、国営メディアを通じ、金正恩氏による後継体制が始動して以来初めて米政府に対しコメ支援などに応じるよう求めており、食糧事情への焦りもうかがえる。正恩氏の新体制では軍の掌握も最大の課題とされるため、日本政府は今回のミサイル発射の意図を慎重に分析するとともに、防衛省・自衛隊がさらなる挑発行為に出てこないか警戒を強めている。
3発のミサイルは11日午前、日本海に向け発射された。いずれも旧ソ連製の短距離弾道ミサイルSS21を改良した移動発射式の「KN02」(射程約120キロ)とみられる。
北朝鮮はKN02をさらに改良した地対空ミサイル「KN06」(射程100~110キロ)の開発も進めている。改良に伴い性能試験が必要となるため、今回発射したのはKN06だった可能性もある。
北朝鮮は昨年12月19日にも2発のミサイルを発射している。その際、米軍はミサイルの動きを監視する電子偵察機「RC135S(コブラボール)」を日本海で飛行させるなど警戒していた。
このミサイル発射は、金総書記の存命中に計画が決定されていたものだったとの見方が強い。日本政府は総書記の死去発表で軍が計画を急遽(きゅうきょ)変更し、その際に予定していた残りの3発を今回発射したとみている。
世界は常に動いている。
事実上、我が国の防衛大臣が不在のような状況下で、このようなことが行われていたのだ。
危機感が足りない今の政権には、今一度国防の重要性を考えなおしてもらいたい。
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北、ミサイル3発 日本海に短距離弾発射
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